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第83回 半田病院研究発表会

恒例の研究発表会を下記の日程で開催しました。今回の研究発表会は、コロナ対策のため会場を分けて開催しました。

日時:令和3年3月4日(木)午後5時20分〜
場所:
大会議室(看護部発表部署、医師、コメディカル、事務)
小会議室(看護部発表部署以外)

定員:大会議室 約50名、小会議室 約20名

座長 検査科 西谷 百里子

講演内容

発表10分、質疑5分

■演題1 『新型コロナウイルス感染症拡大に伴う内視鏡センターの現状』

内科外来看護師 曽我部 富士子

■演題2 『医療廃棄物(白色箱)の適正処理に向けた看護職員実態調査』
〜医療廃棄物の適正処理のために〜

検査科 山端 悠希

■演題3 『非ST上昇型心筋梗塞の経過を検査で追えた一例』  

薬剤科 長井 昭人

■演題4 『食物アレルギーに対する食物経口負荷試験について』

小児科 苛原 誠

第82回院内研究発表抄録

■演題1 『新型コロナウイルス感染症拡大に伴う内視鏡センターの現状』

内科外来 曽我部 富士子

世界的・国内的に新型コロナウイルス感染は拡大し続け、第2 波・第3波と増加の一途を辿っている。徳島県でも、400 名以上の感染者が発生しており、県西部への感染拡大リスクも徐々に迫っている。
消化管内視鏡検査は、エアロゾルによる医療従事者への感染が危惧されており、2020 年10 月末には国内初の内視鏡従事者・被検者間感染も報告された。2020 年3 月、日本消化器内視鏡学会から「新型コロナウイルス感染症への内視鏡診療の対応について」提言が発表された。この提言を基に、病院全体での感染予防対策に加え、内視鏡センターでも「6 項目の感染防止対策」を考案・実践したので報告する。


■演題2 医療廃棄物(白色箱)の適正処理に向けた看護職員実態調査』
〜医療廃棄物の適正処理のために〜

4階南病棟 山下 真由美

近年、使い捨て医療機材のディスポーザブル化とともに、病院から排出される医療廃棄物は年々増加傾向にある。平成30 年のA 病院の医療廃棄物は60.6 トンに及び、病院目標として年間総排出量50 トン未満に減量することを揚げている。感染性廃棄物は処理工程にかかる費用も大きく、A 病院でも廃棄物削減は病院経営面で必要不可欠な課題である。
そこで今回、B 病棟の医療廃棄物の分別、破棄方法の実態について明らかにするため、研究に取り組んだ。まず、破棄内容分別のアンケート調査を実施し、結果を基に勉強会を実施した。勉強会の開催では、法律に基づいた破棄物処理方法やA 病院専門の廃棄業者から得た情報を基に、新しい分別方法や医療廃棄物の定義について説明を行った。研究前は、日々の患者対応時に排出される医療廃棄物は、全て一つの袋の中に破棄されていた。研究後は、可燃性ゴミと不可燃ゴミをそれぞれの袋に分別し破棄するように変化した。医療廃棄物分別に介入し、B 病棟での適正処理に向けた看護研究に取り組んだので、報告する。


■演題3 非ST 上昇型心筋梗塞の経過を検査で追えた一例』

検査科 山端 悠希

心筋梗塞は死亡率が高く、迅速な治療が必要な疾患である。今回救急ではなく通常の診療で、典型的な心筋梗塞の波形ではない心電図、及び生化学検査で異常を認めない急性心筋梗塞の症例を体験したので報告する。


■演題4 『食物アレルギーに対する食物経口負荷試験について』

小児科 苛原 誠

食物アレルギー診療における基本方針は必要最小限の除去である。必要最小限の除去を行う上で、食物アレルギーにおける血液検査での特異的IgE 抗体価の測定は「感作」の有無を確認でき、症状誘発の確率を考える意味で重要な検査である。しかし、どの程度の摂取量でどのような症状が誘発されるかまでは推定ができない。従って、確定診断と摂取可能量を推定するために、食物経口負荷試験が診断のゴールドスタンダードとされる。
2020 年11 月から当科で食物経口負荷試験の施行ができる枠の調整を開始した。現在、1 月25日時点で3 例(鶏卵2 例、牛乳1 例)の症例について食物経口負荷試験を施行し、いずれも負荷量での症状誘発は認められずに摂取量の増量や食物除去の解除につなげることができた。
今後、食物アレルギーに対する診療の中で食物経口負荷試験の施行例を増加させたいと考えており、これまでの結果と食物経口負荷試験の意義について検討し、報告する。

  • ごあいさつ
  • 基本理念

 

人間ドック・健康診断

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