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第81回 半田病院研究発表会のご案内

恒例の研究発表会を下記の日程で開催いたします。ご多忙の折とは存じますが、ご参加を賜りますようお願い申し上げます。

日時:令和2年2月27日(木)午後5時20分より
場所:つるぎ町立半田病院 3階 大会議室

座長 看護部長 岸 由希枝


講演内容

■演題1 『産後うつ病スクリーニング導入に向けた取り組み』〜アンケート調査を実施して〜 

4階北病棟 知野 広美

■演題2 『看護師のDNARに対する意識改革を目指して』

4階南病棟 大垣 美幸

■演題3 『色素染色液を用いた当院での用手洗浄の実態』〜より清浄度の高い洗浄を目指して    

中材・手術室 藤岡 由香里

■演題4 『糖尿病患者さんへの聞き取り調査』

栄養管理科 片岡 久治

■演題5 『医療事故調査制度とAi(Autopsi imaging:死亡時画像診断)について』

放射線科 松崎 紗弥

■演題6 『糖尿病外来の運用』 〜他施設見学から学んだこと〜

腎センター 井上 有佐子

詳細

■演題1 『産後うつ病スクリーニング導入に向けた取り組み』〜アンケート調査を実施して〜 

4階北病棟 知野 広美

2018年、厚生労働省研究班の発表で、妊産婦の死亡原因の1位は自殺であった。
健やか親子21・第2次計画では、「産後1か月でエジンバラ産後うつ病自己評価票(以下EPDSとする)を産後うつ病スクリーニングとして施行し、うつ病を検出する我が国での区分点である9点以上を示した人へのフォロー体制の整備」などの目標が掲げられている。
このような背景から、当院でもEPDS導入を検討する必要がある。しかしながら、メンタルヘルスという困難な課題に対応することについて、スタッフが困惑しているのが現状である。
アンケート調査では、メンタルヘルスの必要性を感じているスタッフは93%と高いが、EPDS導入について100%のスタッフが何らかの不安を感じていた。結果を踏まえ対策を行う事で、EPDSについて90%以上のスタッフに周知できたが、対策後もEPDS導入に向けて不安に思うスタッフは93%と高かった。不安が解消された項目もあったが、対応については対策前より不安が増大した。今回のアンケート調査から、得られた結果を考察し報告する。


■演題2 『看護師のDNARに対する意識改革を目指して』

4階南病棟 大垣 美幸

当病棟ではデスカンファレンスによって終末期ケアの振り返りを行い、看護ケアの評価を行う意見交換の場としているが、そこでは「困りごと」の表出が見られる。また、看護師のDNARに対する認識の差や、看護ケアの違いがあるような印象を受けた。
そこで、当病棟看護師のDNARに対する認識調査を行い、課題を明らかにすることで、より良い看護ケアに繋げられるのではないかと考え本研究に取り組んだ。


■演題3 『色素染色液を用いた当院での用手洗浄の実態』〜より清浄度の高い洗浄を目指して    

中材・手術室 藤岡 由香里

ドイツのガイドラインでは、患者に使用された再使用医療機器には、自動の洗浄消毒を優先させなければならないと勧告している。しかしながらその一方で、用手洗浄を実施している病院の割合は約50%あるとも言われている。当院でも、2017年に自動の機械洗浄装置(ウォッシャーディスインフェクター)が導入されたが、用手洗浄も実施している状況である。用手洗浄は作業者により技術レベルが異なるため、作業にバラつきが出やすい傾向にあり、作業手順書が必要とされている。しかし、当院には用手洗浄の作業手順書が存在していなかった。また、洗浄後の洗浄評価は目視判定のみに頼っていたことから、洗浄効果に不安な要素があった。
そこで、色素染色液を用い、洗浄効果の実態を知ることで、洗浄方法の検討及び構築を図ることを目的として本研究に取り組んだので、ここに報告する。


■演題4 『糖尿病患者さんへの聞き取り調査』

栄養管理科 片岡 久治

糖尿病患者さんに接する機会が頻回とは言えない程度にあります。
糖尿病は放っておくと怖い病気、と感じているのですが、栄養指導の際、HbA1cの値を見て、こちらは『高いなー。合併症大丈夫か?』と思っても本人が気にしていないということがよくあります。
だからか、糖尿病患者さんに接してきて、持っている印象や疑問は、『糖尿病患者さんで糖尿病ということを気にしている人は少ない』『合併症が出ても血糖コントロールしない人多いよな?』等などで、治療に積極的な印象が少し薄かった。
もちろん気にしている人、積極的な人がいるのも知っているのですが、少ない気がしていました。
それで、どれくらいの人が自分の糖尿病の状態、HbA1cの結果などを気にしていないのだろうと思い、またその他何か判ることはないかと思い、糖尿病患者さんへの聞き取り調査を行ったので発表させて頂きます。


■演題5 『医療事故調査制度とAi(Autopsi imaging:死亡時画像診断)について』

放射線科 松崎 紗弥

医療事故調査制度は、2015年に施行された医療法改正に盛り込まれた新たな制度です。この制度は、医療の安全を確保するために医療事故再発防止を行うことを目的としたものです。予想されなかった死亡のうち、医療に起因することが疑われるものが対象となります。
 Aiは医療事故のみが対象ではなく、死因が不明なものについて行われる。医療事故調査制度においても全例に必須ではないが、医療事故調査制度においてAiは内因死のうち一部のものについて有用性を認めている。
今回、医療事故調査制度とAiについて概説する。


■演題6 『糖尿病外来の運用』 〜他施設見学から学んだこと〜

腎センター 井上 有佐子

当院では2018.6より月2回(不定期)、月曜日の午後に糖尿病外来を開始、徳島大学の糖尿病専門医の診察や看護師による療養指導、フットケアを行っている。最近は近隣の民間病院からの紹介もあり、開始当初一桁だった患者数も現在は1日平均25人まで増加、予定の診察時間を超えることもある。しかし、同じ県西部にある三野田中病院では1日の診察時間は当院と同じにもかかわらず1日平均患者数は当院の倍の50人の診察を行なっている。
そこで当院との診察の流れの違いや改善点を見出すことを目的に、見学をさせてもらい、診察時間の効率的な使い方や多職種連携の大切さを学んだので報告する。

  • ごあいさつ
  • 基本理念

 

人間ドック・健康診断

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