病院長あいさつ “来年の全国国保地域医療学会にむけて”

病院長 須藤 泰史

病院長に就任以来、毎年9月に“病院長あいさつ“を更新すると決めて、今回、5回目の記事となります。

さて、この1年間の出来事に関しては、まず何をおいても、 “病院機能評価の認定の更新”が無事完了できたことを挙げさせていただきます。病院機能評価に向けて、一昨年12月より、病院スタッフと共に、日々、いろいろと病院内の改革に取り組んできました成果が認められたことにうれしく感じながら、更新の際には、まだ、改善する余地のある点もいろいろと御指摘を受けましたので、今後も、日々病院業務を見直し、住民の皆様から安心と信頼をいただける病院になれるよう継続して努力していきたいと思っております。

その他、この一年間にあった大きな出来事としては、“新公立病院改革プランの策定”であります。これは、「経営の効率化」「再編ネットワーク化」「経営形態の見直し」そして「地域医療構想を踏まえた役割の明確化」を今後の5年間でどうとらえ、どのように推し進めるかを検討したものです。詳細は、HP内の冊子にありますが、当院としては、公立病院として政策医療を含めた地域医療を推進し当院の存在意義を明確にしてくこと、医療と経営の両立を図っていくこと、そして、地域包括ケアの推進を図ること(美馬市医師会多職種連携会議への参加やつるぎ町地域包括ケア会議の立ち上げなど、少しずつ進めています。)をその具体的目標に掲げています。このためには、病院は、強化すべきところと、削るべきところを見極めながら、徳島県西部の人口減(減るのは患者さんだけでなく、医療職に従事してくださる方も減ってしまいます!)に対応しながら進めていかなければならないと感じております。

また、来年は、全国国保地域医療学会徳島県で当院の沖津 修 事業管理者が大会長となり開催されます。当院のような、戦後の昭和30年前後に全国の僻地に設けられた国保直診の集まりであるこの学会は、僻地の人口減と少子高齢化、医師・看護師不足に悩まされる病院の今後進むべき取り組みを皆で考え、皆でいい案を出し合う大変有意義な学会であります。ぜひ、全国から多くの方をお招きして、実りある学会になればと考えております。

これからもご支援・ご指導のほどよろしくお願い致します。

2017年9月吉日

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